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家づくりコラム

住宅ローンの繰上げ返済は本当に得?家計がラクになる正しいやり方

2026.09.01 / #未分類

住宅ローンの繰上げ返済は本当に得?家計がラクになる正しいやり方
この記事の結論
  • 住宅ローンの繰上げ返済は「貯金を残したうえで」「教育費や老後資金と両立できる範囲」で行うことが正解だ。
  • 一部繰上げ返済では、多くの家庭にとって「返済期間短縮型」を選ぶほうが利息を大きく減らせる。
  • 住宅ローン控除の期間中は、控除額がどれくらい減るかを確認したうえで繰上げ返済のタイミングを決める必要がある。
  • 生活費の6か月分+教育費のメドを現金で確保してから、余裕資金を繰上げ返済や資産運用に回すと家計が安定する。
  • 迷う場合は、インターネットのシミュレーションと金融機関への相談を併用し、自分の家計の数字で比較検討することが重要だ。

プランナー 天野
プランナー 天野
こんにちは!デモホームです。
この記事では、マイホーム購入後に多くの方が悩む「住宅ローンの繰上げ返済」をいつ・どのくらいやるべきかを、分かりやすく解説します。
ボーナスが出るたびに、住宅ローンの繰上げ返済をするか貯金に回すかですごく迷います…。
どれくらい繰上げ返済すると良いのか、損しない考え方を知りたいです。
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
その迷いは多くのご家族が感じています。
この記事では、繰上げ返済のメリット・デメリット、ベストなタイミング、住宅ローン控除との関係、いくら貯金を残すべきかまで、家づくりの現場目線で丁寧にお伝えします。

この記事では、まず住宅ローンの繰上げ返済の仕組みを整理し、そのうえでメリットとデメリットを整理します。

続いて、30〜40代の子育て世代が特に気になる教育費・老後資金・住宅ローン控除とのバランスを、具体的なシナリオで解説します。

デモ県デモ市で注文住宅を検討している30〜40代のご家族で、「住宅ローンの返済計画をきちんと立てておきたい」「繰上げ返済をしても生活が苦しくならないか不安」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

住宅ローンの繰上げ返済とは何かをまず整理しよう

住宅ローン繰上げ返済の種類と主な特徴

そもそも、住宅ローンの繰上げ返済って何をしていることになるのか、実はよく分かっていません…。
基本から教えてもらえますか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
もちろんです。
まずは仕組みを押さえることで、「なぜ利息が減るのか」「どのタイプを選ぶべきか」がクリアになりますよ。

住宅ローンの繰上げ返済は、「予定より早く元金を返して、利息と返済期間を減らすための返済方法」です。

毎月の返済とは別に、まとまった金額や少額を追加で返すことで、住宅ローンの残高が一気に減ります。

住宅ローンの利息は「残っている元金」に対してかかるため、残高を早く減らすほど、将来払う利息を大きく減らせます。

住宅ローンの繰上げ返済の種類:一部と全額

住宅ローンの繰上げ返済には、大きく分けて「一部繰上げ返済」と「全額繰上げ返済」があります。

それぞれの違いを表にまとめます。

種類 内容 主な目的
一部繰上げ返済 残高の一部を前倒しで返す(例:100万円だけ返す) 利息を減らしつつ、返済期間か毎月返済額のどちらかを軽くする
全額繰上げ返済 残りの残高をすべて一括で返す 住宅ローンを一気に完済して心理的な負担をなくす
30〜40代の子育て世代では、一部繰上げ返済を何度か行いながら、定年までの完済をめざすケースがよく見られます。

一部繰上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」がある

一部繰上げ返済を選ぶときに、多くの金融機関では「期間短縮型」か「返済額軽減型」を選ぶ必要があります。

名前が似ていて分かりづらいですが、考え方はシンプルです。

一部繰上げ返済の2つの型
  • タイプ①:期間短縮型 → 毎月の返済額はそのままで、返済期間を短くする
  • タイプ②:返済額軽減型 → 返済期間はあまり変えず、毎月の返済額を減らす

たとえば、借入期間35年・毎月返済10万円の住宅ローンを、100万円だけ繰上げ返済する場合を考えます。

期間短縮型なら「返済が1〜2年早く終わる」方向に調整され、返済額軽減型なら「毎月の返済が9万5千円台に下がる」といったイメージです(具体的な数字は金利や残期間で変わります)。

どちらを選んだほうが得かは、単純な「どっちがお得」ではなく、家庭ごとのライフプランや教育費の見通しで変わります。この点は後ほど詳しく解説します。

繰上げ返済でどれだけ利息が減るかのイメージ

繰上げ返済の効果は、借入金額・金利・残りの返済期間によって大きく変わります。

ここでは「イメージ」を持つための一般的な考え方を紹介します。

利息を大きく減らしやすいパターンの目安
  • ポイント①:借入からの年数が浅い(返済開始〜10年程度)
  • ポイント②:変動金利などで将来の金利上昇リスクがある
  • ポイント③:ある程度まとまった金額(50〜100万円以上)を一気に返す

なお、公的な統計として「全国平均で100万円を繰上げ返済すると利息がいくら減るか」といったデータは整備されていません(総務省統計局の研究ペーパーでも、繰上げ返済の統計整備は今後の課題とされています)。

そのため、実際には各金融機関や住宅金融支援機構のシミュレーションを使い、自分のローン条件で計算することが大切です。

住宅ローンの繰上げ返済のメリットを整理する

住宅ローン利用者の繰上げ返済への意識

仕組みは分かってきました。
実際に、住宅ローンの繰上げ返済にはどんなメリットがあるのか、全体像を教えてほしいです。
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
メリットは複数ありますが、「利息・期間・心理面」の3つの軸で整理すると分かりやすいです。
一つずつ見ていきましょう。

住宅ローンの繰上げ返済のメリットは、「利息の軽減」「返済期間の短縮」「月々の返済額の軽減」「金利上昇リスクの軽減」「心理的な安心感」の5つに整理できます。

住宅ローンの繰上げ返済で得られる主なメリット
  • メリット①:利息の総額を大きく減らせる
  • メリット②:返済期間を短縮できる(期間短縮型)
  • メリット③:毎月の返済額を抑えられる(返済額軽減型)
  • メリット④:将来の金利上昇の影響を軽くできる
  • メリット⑤:定年や教育費のピーク前に完済しやすくなり、心理的な安心につながる

メリット①:繰上げ返済で利息の総額を大きく減らせる

住宅ローンの繰上げ返済で一番大きいメリットは、支払う利息の総額を減らせることです。

利息は「残高 × 金利 × 期間」で増えていくため、残高を早く減らすと、それ以降にかかる利息が雪だるま式に減っていきます。

住宅ローン利用者の約85.7%が「繰上げ返済を望む」と回答しているという民間調査(東京スター銀行「住宅ローンに関する意識調査」、不動産ジャパン経由)もあり、多くの人が「利息を減らしたい」と感じていることが分かります。

メリット②:期間短縮型の繰上げ返済で返済期間を短くできる

期間短縮型を選ぶと、同じ繰上げ返済額でも利息の軽減効果が大きくなりやすいです。

毎月の返済額を変えずに、完済時期を前倒しするため、長期で支払うはずだった利息がごっそり削られるイメージです。

たとえば「35年返済を30年程度で終わらせたい」「定年前に確実に完済したい」という目標がある方は、期間短縮型の繰上げ返済を中心に検討すると効果が見えやすくなります。

メリット③:返済額軽減型の繰上げ返済で毎月の負担を抑えられる

返済額軽減型の繰上げ返済は、今後の毎月の返済額を下げて、家計の月々の余裕をつくるのに役立ちます。

たとえば、毎月の返済額を1万円減らせれば、年間で12万円のキャッシュフロー改善になります。

子どもの保育料や習い事、食費の増加などで「毎月あと1〜2万円ほしい」というご家庭には、返済額軽減型の繰上げ返済が、心理的なゆとりを生みやすい選択肢になります。

メリット④:繰上げ返済で金利上昇リスクを軽くできる

変動金利で住宅ローンを借りている場合、将来の金利上昇リスクを少しでも減らす意味でも、繰上げ返済は有効な選択肢です。

金利が上がってしまうと、残っている残高に対して高い金利がかかることになります。

繰上げ返済で残高を減らしておけば、たとえ金利が上がっても、影響を受ける元金が小さくなるため、支払額の増加を抑えやすくなります。

メリット⑤:住宅ローンの完済が早まり、心理的な安心感が大きい

住宅ローンの繰上げ返済は、「負債が着実に減っている」という実感を得やすく、心理的なメリットも大きいです。

30代で借りる35年ローンは、完済が60代後半になることも多く、「本当に払いきれるのか」という不安を感じる方も少なくありません。

定年より前に完済できる見通しが立つと、老後の生活費や教育費の見通しも立てやすくなり、将来に対する漠然とした不安が和らぎます。

住宅ローンの繰上げ返済のデメリット・注意点

住宅ローン繰上げ返済の主なデメリット一覧

メリットが多いのは分かりましたが、「繰上げ返済はやめたほうがいい」という話も耳にします。
どんなデメリットがあるのでしょうか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
おっしゃる通り、メリットだけを見ると危険です。
家計への影響や税金との関係など、必ず押さえておきたいポイントがありますので、順番に整理していきましょう。

住宅ローンの繰上げ返済には、「手元の資金が減る」「住宅ローン控除が小さくなる」「手数料がかかる場合がある」「団信(団体信用生命保険)の保障額が減る」といったデメリットがあります。

住宅ローンの繰上げ返済で気をつけたい主なデメリット
  • デメリット①:貯金が減り、急な支出に対応しにくくなる
  • デメリット②:住宅ローン控除の額が小さくなる
  • デメリット③:金融機関によっては繰上げ返済手数料がかかる
  • デメリット④:団信の保障額が減り、「保険」としての側面が小さくなる
  • デメリット⑤:低金利ローンを急いで返すと、資産運用より不利になる場合がある

デメリット①:手元の資金が減り、急な支出に弱くなる

最も重要なデメリットは、「繰上げ返済で貯金を減らしすぎると、急な支出に対応できなくなるリスクが高まる」点です。

病気・失業・車の買い替え・家電の故障・親の介護など、まとまった支出はいつ起こるか分かりません。

繰上げ返済を優先しすぎて生活防衛資金を削ってしまうと、本当に困ったときにクレジットカードや消費者金融に頼らざるを得なくなり、結果的に家計のリスクが高まります。

デメリット②:住宅ローン控除の額が小さくなる(国税庁情報)

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、「年末の住宅ローン残高」を基に計算されるため、繰上げ返済で残高を減らすと、その分だけ控除額も小さくなります。

国税庁の案内(タックスアンサー・令和6年分確定申告特集)でも、住宅ローン控除の基本は「その年の年末残高」を元に計算するとされています。

繰上げ返済で得られる利息軽減額と、住宅ローン控除が減る影響を比べたうえで判断することが重要です。
制度の詳細は毎年改正される可能性があるため、最新情報は必ず国税庁の公式サイトで確認してください。

デメリット③:繰上げ返済に手数料がかかる場合がある

住宅ローンの繰上げ返済は、金融機関によっては手数料がかかります。

住宅金融支援機構のフラット35などでも、繰上げ返済自体は申込先の金融機関で手続きしますが、手数料や最低繰上げ返済額は金融機関ごとに異なると案内されています(住宅金融支援機構・繰上げ返済案内ページ)。

インターネットバンキングからの一部繰上げ返済は無料、窓口は有料という銀行も多く見られますが、統一的な「相場データ」は公表されていません
必ずご自身の金融機関の条件を確認してください。

デメリット④:団体信用生命保険(団信)の保障額が減る

住宅ローンの残高は、団信の「死亡・高度障害時に返済が免除される金額」とも言えます。

繰上げ返済で残高を減らすと、その「保険」としての側面も小さくなります。

特に、収入が多い方が団信に加入している場合は、繰上げ返済をしすぎるより、別の生命保険や医療保険の見直しと合わせて、トータルで家族の保障を考えることが大切です。

デメリット⑤:低金利ローンを急いで返すと、運用より不利になる場合がある

現在のような低金利環境では、住宅ローンの金利よりも高い利回りで資産運用できるケースもあります。

この場合、すべてを繰上げ返済に回すより、一部を投資信託などの長期運用に回したほうがトータルで資産が増える可能性もあります。

ただし、運用には元本割れリスクがあります。
「借金=悪だから、とにかく早く返すべき」という感情だけで判断せず、自分のリスク許容度と相談しながらバランスを考えることが重要です。

住宅ローンの繰上げ返済をするベストなタイミング

繰上げ返済タイミングを決める4つのチェック

メリットとデメリットの両方が分かってきました。
結局、いつ・どのタイミングで繰上げ返済をするのが良いのでしょうか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
タイミングを考えるときは、「家計の余裕」「ライフイベント」「ローンの残期間」の3つの視点を組み合わせると判断しやすくなります。

住宅ローンの繰上げ返済のタイミングは、「生活資金と将来のイベント資金を確保できているか」「借入からの経過年数」「金利タイプ」によって決めるのが現実的です。

タイミングを決めるときのチェックポイント
  • チェック①:生活防衛資金(生活費の6か月分〜1年分)が貯まっているか
  • チェック②:教育費・車・リフォームなど大きな支出のメドが立っているか
  • チェック③:住宅ローンの借入から何年経っているか(早いほど利息軽減効果は大きい)
  • チェック④:変動金利か、固定金利か(変動なら金利上昇リスクも考慮)

タイミング①:生活資金とイベント資金の確保が最優先

住宅ローンの繰上げ返済よりも優先すべきなのは、「生活防衛資金」と「近い将来のライフイベント資金」です。

具体的には、次のようなお金を確保してから、余裕分を繰上げ返済に回すイメージが安全です。

繰上げ返済前に確保したいお金の目安
  • 目安①:生活費の6か月分〜1年分(片働き世帯ほど多めに)
  • 目安②:今後3〜5年以内に必要な教育費・車の買い替え・家電買い替えなど
  • 目安③:もしもの医療費や、仕事を休む期間の生活費

これらを差し引いてもなお「当面使う予定のないお金」がある場合、その一部を繰上げ返済に回すと安心です。

タイミング②:借入開始から早い時期ほど利息軽減効果が大きい

一般的に、住宅ローンの繰上げ返済は「借入後の早い時期」に行うほうが、利息軽減効果が大きくなります。

住宅ローンでは、返済初期ほど利息の割合が大きく、後半ほど元金の割合が増える仕組みになっているからです。

返済開始から10年以内にまとまった繰上げ返済をすると、完済までの利息を大きく減らせるケースが多いため、家計が許す範囲で検討する価値があります。

タイミング③:変動金利で金利上昇が気になるとき

変動金利で借りている場合、金利上昇のニュースが増えたタイミングで、繰上げ返済や借換えを検討する方が増えます。

金利が実際に上がってしまうと、残高全体に対して高い金利がかかるため、毎月の返済額や総返済額が増える可能性があります。

ただし、金利の将来予測は誰にも断言できません。
「金利が上がる不安で夜眠れない」というレベルなら、心理的な安心を買う意味でも、繰上げ返済や固定金利への切り替えを検討する価値があります。

タイミング④:教育費のピークや定年前後を見越して逆算する

子どもの進学時期や、自分たちの定年時期を軸に、繰上げ返済のペースを逆算しておくと安心です。

たとえば、「子どもが高校・大学に進学する10年〜15年後は繰上げ返済を控え、その前にできる範囲で返しておく」といった考え方です。

デモホームのお客様でも、「子どもが小さいうち(教育費がまだ多くない時期)に繰上げ返済を進め、教育費のピーク時は現金重視に切り替える」という計画で、無理なくローンを減らしているご家庭が多くいらっしゃいます。

住宅ローンの繰上げ返済はいくら貯金を残してやるべきか

繰上げ返済前に貯金を残す3ステップ

一番悩むのが、「いくら貯金を残して繰上げ返済すればいいのか」という点です。
ざっくりでも目安があるとうれしいのですが…。
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
とても大事な視点です。
正解は家庭ごとに違いますが、考え方のフレームをお伝えしますので、ご自身の家計に当てはめてみてください。

住宅ローンの繰上げ返済を考えるときは、「生活防衛資金」「5年以内に使う予定のあるお金」「教育費の準備状況」の3つを見ながら、残す貯金額を決めることが大切です。

貯金をどれくらい残すか考える3ステップ
  1. 手順①:生活費の6か月〜1年分を「絶対に手をつけないお金」として確保する
  2. 手順②:5年以内に予定される大きな支出(教育・車・家電・リフォームなど)を洗い出す
  3. 手順③:それでも余る「当面使わないお金」の一部を繰上げ返済に回す

考え方①:生活防衛資金は必ず確保する

どんなに繰上げ返済をしたくても、「生活防衛資金」だけは先に確保しておくことを強くおすすめします。

目安は、共働き世帯で6か月分程度、片働き世帯で9〜12か月分程度の生活費です(これは一般的な家計の考え方であり、具体的な公的基準があるわけではありません)。

たとえば月の生活費が25万円の家庭なら、最低でも150万円〜300万円程度は、「いつでも引き出せる普通預金や定期預金」として残すイメージです。

考え方②:教育費のピークを意識して、貯金と繰上げ返済のバランスを取る

30〜40代のご家庭では、住宅ローンと並んで教育費の準備が大きなテーマになります。

一般的に、子どもが高校〜大学に進学する時期は教育費のピークになり、年間数十万円〜百数十万円の支出が続くこともあります。

学資保険やジュニアNISA、積立投資などで教育資金を準備しているかを確認し、不足分があれば繰上げ返済よりも教育費の積立を優先したほうが安心です。

考え方③:老後資金とのバランスも長期的に考える

住宅ローンの繰上げ返済を進めつつ、老後資金の準備も同時に考える必要があります。

「定年までにローン完済」を目標にしながらも、iDeCoや企業型DC、NISAなどを活用して老後資金を少しずつ積み立てていくと、将来の安心感が違います。

繰上げ返済を優先しすぎて老後資金がほとんどない状態になると、退職後も住宅ローンに代わって家賃相当額を払い続けるような状況になりかねません。
長期のバランスを意識しましょう。

デモホームが見てきた「住宅ローンの繰上げ返済」リアル事例

実際に家を建てた人たちは、どんなふうに繰上げ返済と貯金のバランスを取っているのでしょうか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
デモホームで家づくりをされたお客様の中から、よくあるパターンを少しだけご紹介しますね(もちろん個人が特定されないようにしています)。

ここからは、デモ県デモ市でデモホームがお手伝いしてきたご家族の「よくあるケース」をもとに、住宅ローンの繰上げ返済のリアルな使い方を紹介します。

事例①:共働き・小学生2人家庭のケース(期間短縮型中心)

30代後半・共働き、ご夫婦と小学生2人の4人家族のAさんご一家は、自由設計・高断熱・全館空調の注文住宅を建てられました。

住宅ローンは35年返済・変動金利。
ボーナスも安定していましたが、教育費のピークを見越して、次のような方針にしました。

Aさん家の繰上げ返済ルール
  • ルール①:生活費8か月分の貯金ができるまでは、繰上げ返済をしない
  • ルール②:貯金が一定額を超えたら、ボーナスの半分を期間短縮型の繰上げ返済に回す
  • ルール③:子どもが高校に入る頃には、繰上げ返済は一旦ストップして教育費優先に切り替える

この結果、返済開始から10年ほどで、当初よりも数年早い完済が見込めるようになりました。

「高断熱・全館空調で光熱費が想定より安く済んだ分を、計画的に繰上げ返済に回せた」のも大きかったとお話しされていました。

事例②:片働き・未就学児1人家庭のケース(返済額軽減型で月々の安心を優先)

30代前半・片働き、ご夫婦と未就学児1人のBさんご一家は、将来の働き方がまだ不透明でした。

そのため、「今は無理をせず、月々の返済額をできるだけ軽くしておきたい」という希望がありました。

Bさん家の繰上げ返済方針
  • 方針①:ボーナスが多く出た年だけ、少額(30〜50万円)を返済額軽減型で繰上げ返済
  • 方針②:月々の返済額が減った分は、教育費とiDeCoの積立に回す
  • 方針③:将来共働きになったら、その時点で期間短縮型への切り替えを検討

この方針により、「毎月の返済が少しずつ下がっていく安心感」と、「教育費と老後資金の積立が進んでいる安心感」の両方を得られたとおっしゃっていました。

住宅ローンの繰上げ返済を行う具体的な手順

方向性は分かってきたので、実際に繰上げ返済するときの手順も知っておきたいです。
面倒な手続きが多いのでしょうか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
最近はインターネットバンキングでも簡単にできるようになってきました。
全体の流れを押さえておくと、いざというときに慌てずに済みますよ。

住宅ローンの繰上げ返済の方法や手数料は金融機関によって異なりますが、基本的な流れはほぼ共通しています。

住宅ローンの繰上げ返済 一般的な手順
  1. 手順①:自分の住宅ローンの条件(残高・金利・残期間・金利タイプ)を確認する
  2. 手順②:金融機関や住宅金融支援機構のシミュレーションで効果を試算する
  3. 手順③:生活防衛資金と将来の支出を見積もり、繰上げ返済可能額を決める
  4. 手順④:金融機関に繰上げ返済の条件(期間短縮型か返済額軽減型か)を相談する
  5. 手順⑤:インターネットバンキングまたは窓口で手続きを行う

住宅金融支援機構(フラット35など)の場合は、返済中の金融機関に対して繰上げ返済予定月の1か月前までに申し出る必要があると案内されています。

また、財形住宅融資など一部の商品では、オンラインで申し込めないケースもあるため、事前に確認しておきましょう(住宅金融支援機構・繰上げ返済案内ページより)。

「住宅ローンの繰上げ返済」に関するよくある質問

自分なりにイメージはついてきましたが、細かいところでまだモヤモヤが残っています…。
よくある疑問も教えてもらえますか?
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
多くの方が迷われるポイントを、Q&A形式でまとめました。
ご自身の状況と照らし合わせながら参考にしてみてください。

住宅ローンの繰上げ返済はやめたほうがいいですか?

住宅ローンの繰上げ返済自体が「やめたほうがいい」というわけではなく、家計の状況によって向き・不向きがあります。

生活防衛資金や教育費・老後資金が十分に確保できているなら、繰上げ返済で利息を減らすのは合理的です。

一方、貯金が少ない・収入が不安定・教育費の準備がこれからという場合は、繰上げ返済を急ぐより、まずは貯金と保険・資産運用のバランスを整えるほうが安心です。

住宅ローンは繰上げ返済したほうがいいですか?

「必ずしたほうがいい」とは言い切れませんが、多くの家庭にとって、無理のない範囲での繰上げ返済はメリットが大きいです。

特に、借入初期の段階で期間短縮型の繰上げ返済を行うと、将来支払う利息を大きく減らせる可能性があります。

ただし、住宅ローン控除の減少や、団信の保障額の減少、資産運用とのバランスもあるため、一度シミュレーションを行い、金融機関や専門家に相談しながら決めることをおすすめします。

繰上げ返済はこまめにした方が得ですか?

繰上げ返済を「こまめに行う」か「ある程度まとめて行う」かで、利息の差は出ますが、手数料の有無によって最適解が変わります。

手数料がかからない・少ない場合は、残高を早く減らすという意味で、比較的こまめに行うのも一つの方法です。

一方、1回ごとに手数料がかかる住宅ローンでは、回数を減らしてある程度まとめて繰上げ返済をしたほうが、トータルコストを抑えられることもあります。

住宅ローンの繰上げ返済をすると、住宅ローン控除はどうなりますか?

繰上げ返済を行うと、その年末の住宅ローン残高が小さくなるため、住宅ローン控除の金額も小さくなります。

住宅ローン控除は、国税庁の案内にあるとおり「一定の要件を満たす住宅ローンの年末残高」を基準に計算される制度です。

控除率や適用期間は年度ごとの税制改正で変わる可能性があるため、最新情報は国税庁のタックスアンサーや「パンフレット・手引き」で必ず確認してください。

住宅ローンの繰上げ返済後にかかる税金や手数料はありますか?

一部繰上げ返済そのものに対して、特別な税金がかかるという制度は一般的にはありません。

ただし、全額繰上げ返済などで住宅ローンを完済した際には、抵当権抹消登記が必要になり、その際には登録免許税などの費用が発生します。

また、繰上げ返済に伴う手数料の有無や金額は金融機関ごとに異なるため、事前に必ず確認してください。

まとめ|住宅ローンの繰上げ返済は「家計とライフプランに合う形」で賢く活用する

仕組みや考え方がよく分かりました。
自分たちの家計とも照らし合わせて、繰上げ返済の計画を立ててみます。
いえこさん
いえこさん
プランナー 天野
プランナー 天野
ご家族の将来像をイメージしながら数字を並べてみると、きっと「ちょうどいいバランス」が見つかるはずです。
最後にポイントを整理しておきますね。

住宅ローンの繰上げ返済は、「やるか・やらないか」の二択ではなく、家計とライフプランに合わせて「どのくらい・いつ・どの方法でやるか」を決めるものです。

住宅ローンの繰上げ返済を成功させるポイント
  • ポイント①:まずは生活防衛資金と教育費・老後資金のメドをつける
  • ポイント②:借入初期の期間短縮型繰上げ返済は、利息軽減効果が大きくなりやすい
  • ポイント③:返済額軽減型は、子育て期など「毎月の安心感」を優先したいときに有効
  • ポイント④:住宅ローン控除や繰上げ返済手数料の影響を必ず確認する
  • ポイント⑤:迷うときは、金融機関や専門家に相談し、自分の数字でシミュレーションする

デモホームは、自由設計・高断熱・全館空調の家づくりとあわせて、住宅ローンの組み方や返済計画についても、一緒に考えていきたいと考えています。

デモ県デモ市で注文住宅をお考えの方は、「どんな住宅ローンを組めば無理なく繰上げ返済もできそうか」「教育費や老後資金とどう両立させるか」といったご相談も、ぜひお気軽にお聞かせください。

家づくりは「建てて終わり」ではなく、「返済しながら家族の暮らしを育てていく」長いプロジェクトです。住宅ローンの繰上げ返済も、そのプロジェクトを支える大切な道具として、賢く・安心して活用していきましょう。
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